おの・しんじ

【23人のサムライ】(12)『「パスにはメッセージを込めている」は小野の名言の一つ。優しく繊細な軌道は「ベルベットパス」と呼ばれ、受け手がどこかに当てればゴールになる精度、「後頭部に目がある」と形容される視野の広さ、正確なシュート力。だが、「早熟の天才」はDFに狙われた。決定的仕事をする以上、宿命だが、キャリアにかげりがさす原因は、今回に限らず、常に負傷だった。』『それでもドイツには間に合わせた。4月に左足首痛の原因、遊離軟骨を除去、26歳で8度目のメスだった。術後は「どう動いても痛みがない。動きの幅が広がり、思い切りできる」。出遅れのためレギュラーではないものの、天才の顔に笑顔が戻った。』http://www.sankei.co.jp/databox/Wcup/html/0605/28soc009.htm