今宵はシネマで 

私がフリーで仕事をしていたとき「クッキー・フォーチュン」のデザインをやらせてもらった以外実は「相続人」しか見ていないロバート・アルトマン監督の遺作「今宵、フィッツジェラルド劇場で」とダンス映画「STEP UP」をギンレイで見てきた。
「今宵、フィッツジェラルド〜」は心温まるオシャレな作品だった。ミネソタ州セントポールフィッツジェラルド劇場で、30年間親しまれてきたラジオショウ「プレイリー・ホーム・コンパニオン」のオンエア最終日のステージ、舞台裏、職人気質の老いたミュージシャンたちの1日を凄くリアルに描いたもの。楽屋で静かに逝ってしまった仲間に対する優しさもステキだった(さりげなく追悼の歌を歌う)そのときの「老人の死は悲劇ではない」というセリフにジンときた(この作品を遺作にしたアルトマン本人に重なる〜(T^T))。この番組が今も実際に放送されているというのにびっくり。その名司会者キーラーは原案・脚本・そして本人役で出演!どうりで名司会者だと思った!リアルなわけだ!ステージシーンがだらだら続いているときには眠くなってしまったけれど、舞台裏のバタバタで眠気は覚めた(^_^;)。下ネタの歌うカウボーイデュオは楽しくて、姉妹デュオを演じているメリル・ストリープとリリー・トムリンも凄く歌が上手くてびっくり〜〜。とくにメリル・ストリープ!!かっこよすぎ〜)^O^( 舞台裏の一人ひとりに愛を感じたし、ラストステージのシーンに私は涙、涙(T^T)。エンジェル(キーラーの番組をラジオで聞いていて笑って事故に遭い幽霊になったブロンド美女。見える人には見える幽霊(^_^)←なんでまぁ映画だから・・)の助けがあっても最後に奇跡は起きなかったけれど、半年後この番組を愛するミュージシャンたちが集まってツアーに出る相談、そして最後はやっぱりハッピーエンド(彼らにとって)。ハードボイルド気取りの探偵(なぜかお茶目)やエンジェルが登場するところが、この翌日取り壊される古い劇場にピッタリでちょっとファンタジー♪だった。それでもうひとつびっくりしたのが、このラジオ局を買収した男が缶コーヒーのCMに出ているジョーンズなんだけど、あの宇宙人を思い浮かべてしまい困った。 三谷さんの映画だったらどうかな、なんてことを考えながら帰ってきた。http://www.stepup-movie.com/index.html
あっ「STEP UP」のほうは“貧しい家庭で育ったストリートダンサーと芸術学校に通うバレリーナの恋と青春”の映画。単純に楽しかった。踊りも音楽も主人公のタイラー(チャニング・テイタム)も♪ 最後の発表会で踊るシーンのとき、またしても涙が・・ダンスに感動しちゃったよ。http://ameblo.jp/stepup-movie/
明日こそ「傷だらけの男たち」に行かなくちゃーーー。