This is Africa 

『アフリカ・シエラレオネ共和国反政府軍組織RUFに捕まり闇ダイヤの採掘場で強制労働を強いられていたソロモンは、作業中に大粒のピンクダイヤを発見。再び家族と暮らすために危険を承知でそれを隠すが、直後に政府軍によって捕らえられてしまう。一方、刑務所で巨大なピンクダイヤの話を耳にしたダイヤ密売人のアーチャーは、その在り処を聞き出すために、同じ刑務所に収監されていたソロモンを釈放させよう画策し…。』
帰りに「ブラッド・ダイヤモンド」を見てきた。こういう悲しい現実“TIA(This is Africa)”が映画のブーム(アフリカ映画)になるっていうのはつらいね(T.T)。
いい映画だった。言葉に困るけれど映画としてすごく面白い映画だった。人が死にすぎと聞いていたけれど、想像以上にに死にすぎなのが辛かったけれど、あれが現実なんだろうと思った。神様がアフリカを見放してしまった理由はなぜなのでしょうか・・。とくに少年兵にはショックで胸が痛んだ(T.T)。RUF(反政府軍・統一革命戦線)により拉致された子どもたちは洗脳され親を見捨てる少年兵に・・ならざるを得ない状況。「息子はいい子だ、彼が大人になる頃には、この国は楽園になる」と言ったソロモンの言葉がぐっとくる。そうなればいいとスクリーンに向かって祈ってみたけれど・・。いまも20万人の少年兵がいるとクレジットに流れてさらにショック・・。
「アフリカの赤い土は血がまじっている」というセリフも悲しい。最後に、紛争の悲惨さなんて嘘のように目が眩むくらい美しい景色を眺めながら死を目の前にしているアーチャーがその赤い土を手のひらですくうんだけど、自分がアフリカから出られる夢が叶わないことをわかっていたように穏やかな表情だった・・。結ばれなかったけれど、両親を殺害され愛を知らずに育った悪い奴のアーチャーが愛を知って(真実を伝えるためのジャーナリストのマディと、離れ離れになった愛する家族を探すソロモンにより)終われたことで少し救われた感じがする。
シエラレオネにとってダイヤモンドは自国の豊かな資源なのに自分たちではどうすることもできず、欲望や利権のために奪い合われてしまうのね。そんなのないほうが幸せね。台詞にあったけどシエラレオネに「石油が出なくてよかった」。アーチャーがNATIONAL GEOGRAPHICの記者と嘘をつくシーンがあるんだけど、映画の最初と最後の景色がそのNATIONAL GEOGRAPHICに載っている写真のように綺麗だった・・(T.T)。http://wwws.warnerbros.co.jp/blooddiamond/main_site/
でもショックだったなぁ(-_-)いまは『キンバリープロセス』という制度があるけれど、どうか今私が持っているちっちゃなダイヤが密売ダイヤモンドでありませんように。争いのないダイヤモンドでありますように(ピンクダイヤもあるよ(T.T))・・と思うばかり。見分けることなんてできないから。
父が退職したときに母と私に買ってくれたリングは私の宝物。会社にしていく向きじゃないので、めったにしないピンクダイヤモンド。これも宝物。誰も犠牲になっていませんように。これからはステキっていうだけで宝石を買うことはできないな(まあ、高価なダイヤを買うことなんないと思うけどね)。
そうそう、この映画のディカプリオがとってもかっこいい!!!ディカプリオが出る映画は「ギルバート・グレイプ」から「ザ・ビーチ」まで全部好き(「ロミオ&ジュリエット」はDVDとサントラまで買ったほど)だったけれど、かっこいいと思ったのははじめて(笑)今までは映画の役が好きだっただけ・・小さいころから見ていて、ここ数年あれ(¨;)?と思うようになっていたので心配していたんだけど、もうその心配はないわ。