で、昨日の試合のこと

『前半終了間際には、駒野のクロスから佐藤寿がつなぎ、ベットが決定的なシュートを放っている。しかし、浦和を相手に一人少ない状態で戦うためには、いつもよりもさらにハードワークを要求される。その必然として、広島の選手たちは体力を消費し、60分すぎからは足が完全に止まる。そして、「津波のように押し寄せる」と戸田が表現した浦和の分厚い攻撃を跳ね返しきれなくなり、崩れ落ちるように失点を重ねてしまった。後半21分にワシントンにヘッドを突き刺された後、呆然と立ちすくむ広島の選手たちの姿には、悲しみしかなかった。』『「広島はいいチームだった。これほどの勝利を得られたのは幸運だ」と浦和・ブッフバルト監督は語った。この言葉、もちろん対戦相手に対する敬意も含まれているとはいえ、半分は本音だろう。85分にDFに張り付かれているにもかかわらずループシュートを決めたウェズレイをはじめ、佐藤寿・駒野ら能力の高い選手が組織的に動き、MFがどんどん飛び出してゴールを狙う広島のサッカーは、浦和にとって間違いなく脅威を与えていた。その状況がわずか6分間で激変してしまうとは、闘将・ブッフバルト監督も予測不可能だっただろう。』(J's GOAL)