ビーフアンズマン

東京メトロに置いていてあるフリーペーパー「metro min.(メトロミニッツ)」を見ていたら懐かしいお店が写真入りで紹介されていた。その店は大阪で41年営業し、今から13年前にわけあって新橋にやってきたと書いてあった。でも私がこの店に行ったのは、もっともっと前だったはずなんだけど・・。まだピチピチなお肌だったころ、某広告代理店社員との合コンに誘われた。その場所が「ビーフ・アンズマン」というからおしゃれなステーキハウスかしら、その当時モテモテだったD通の男の子が選んだ店だし、とワクワクしながら行ったら・・その時代からすでに『まさに定冠詞「The」をつけたいくらいの雑居ビルof雑居ビル』新橋の新橋駅前ビルの、浅草花屋敷のジェットコースターさながらの壊れそうなエスカレーターであがった2Fにその店はあった。ビーフじゃない、ビーフン。アンズマンじゃない漢字の「東」。強烈なカルチャーショックを覚えたことを今でも覚えている(笑)。それが熱烈台湾食堂「ビーフン東」。
でもね!すごーーーく美味しかった。まさか今でもその店が昔と同じ内装のまま残っているとは思わなかったけれど、書かれているお料理の記事に汁ビーフンのスープの匂いまで思い出した。『こってりとしたインパクトの中に、どこかしらシャープでキレのある上品さが展開される関西の味付け』うん、そうだったよ。お店に入ったときの悲しい気持ちはすぐになくなり合コンにここを選んだ彼らのことを好きになり(友だちとして)その「ビーフン東」にも何度か通ったっけ・・・。久しぶりにどこか切ないサラリーマンの街にビーフン食べに行きたくなった。