運命は万華鏡のように 

『美しき運命の傷跡』を観にギンレイへ。ホントに衝撃的だった。男性と女性、人それぞれと感じ方は違うのかもしれないけれど、女性として気持ちがわかるようなわからないような・・。とっても仏映画っぽかった。http://www.utsukushiki.jp/
ポーランドの巨匠クシシュトフ・キェシロフスキが最後に遺した「天国」「地獄」「煉獄」三部作の第二章「地獄」をダニス・タノヴィッチが映画化”したらしく、やっぱり・・と言うくらい「地獄」って感じ(>_<)。子どものころのトラウマが彼女たちの人生を地獄にしてしまったのかな。次女セリーヌに恋して近づいてきたのかと思っていたセバスチャンが実は彼女達の運命を決めてしまった張本人だったとは(゚〇゚;)まあハッピーエンドに終わるわけないと思っていたけれど・・。私だったらあの三姉妹のうち誰かな・・なんてことぼんやり考えてみた。次女みたいに臆病になるほどのトラウマないし、では長女ソフィ?ありえないな。浮気されたらそこできっとおしまいにする(笑)。三女アンナかなって思ったけれど、あんな執念深くなる前に「もう電話しないでくれ」と言われ避けられたらショックでそれ以上つきまとうことなくバイバイ(というより相手の気持ちに途中で気づくよね。その前に不倫なんてNG!)だから違うわね(^_^;)。その三女がギリシア悲劇の『王女メディア』のことを話すシーンがあるんだけど、それがこの物語の軸(軸っていうのかな?底?)になっていた。キャスティングも映像もカメラワークも贅沢で美しく映画としては嫌いじゃないな。ただ、わからなかったことがある。なんで父親の墓に墓石がなかったんだろう。←母親の憎しみ?
そうそう映画の中でへぇーと思ったことが。→水の“evian”逆さから読むと“naive”なのね。
つづいて『戦場のアリア』も観た。こちらはよくある敵国兵士たちの友情映画なのかと思ったけれど、実話に基づいているらしい。第一次世界大戦下、ドイツとフランス国境の戦場で戦う3国のクリスマスイブの休戦のお話(翌クリスマスの朝、敵国兵士たちはサッカーしてしばし人間らしさを取り戻す。やっぱり音楽とスポーツは世界を結ぶものね)。3国の兵士のためにミサをおこなった神父さまが司祭むかって最後に言うセリフ「戦争は我々を忘れてくれない」に心が痛んだ。アナの歌声で戦場に温かい奇跡が舞い込んだと思ったんだけどなぁ・・歴史は映画でも変えられないね(;_;)。 PS.口パクがわかるのはちょっとね・・。