傷だらけの恋 

私が帰るとき、遠くの席にいてまだ残業していたOaくんが振り向いて(私の視線を背中に感じた?(^_^;))、そのとき何か言いたげだったように思えたんだけど、すぐに気がついた。そうじゃなく“何か言われたいんだ、私”って。近眼の私に表情まで見えるはずもなく・・だから勝手に解釈していたんだって(-_-)。いやだな、もう。
そして、やっと見に行けた「ブロークバック・マウンテン」最終日の最終回だからか、満員だった。とても切ない映画だった(T.T)。
シアンたっぷりの青い空に浮かぶ雲が印象的な映画だった。最初のシーンの、青空を自由に横切る大きな2本の雲のインパクトが強烈。それ以降の雲はその2本の雲が分かれていったように少しずつ弱くなっていった気がする。きっとなにかメッセージがあるんだろうなぁと思ったけれど、それはわからず(^_^;)。
愛し合うようになる切っ掛けは・・なんだろ。ジャックは出会ったときからイニスを気にするそぶりだったと思うけれど、婚約者がいるイニスは?ブローク・バックマウンテンの大自然のなかにふたりきり、時代への苛立ち、育ってきた環境への寂しさ、そんなものが重なって・・いちばん幸せな数ヵ月だったんだろうな。山を下りてから最後まで、どれだけ二人で過ごしてもあの時間に戻れなかったけれど・・。
最後にジャックの実家で20年前からずっと重なり合っていたふたりのシャツを見つけたときに涙が・・シャツを持ち帰るイニスにジャックの母親が何も言わずに紙袋を手渡すところから涙がとまらず・・(T.T)。どちらかが死ななければ永遠に一緒になれなかったのかもしれないなーーなんて思ってしまった。最後、ふたりのシャツの重なりが逆になっていた(イニスのシャツがジャックのシャツを覆っている)のはイニスがジャックを一生抱えて生きていくんだーーーと思い、また泣けた。

主演のふたりがリバー・フェニックスキアヌ・リーブスだったら、とある人が言ってたけれど、そうだったらある意味ゾクゾクしちゃうかも(笑)。
そしたらこうなる→ ←「マイ・プライベート・アイダホ」(^_^)